「足が疲れる」「足裏が痛くなる」と相談に来られたお客さま。
履いて来られたシューズはNBのWW880v6というモデルのウォーキングシューズ。
靴を見てみるとNBに元々入っていたインソールではなく、とあるメーカーさんのインソール(既成で10,000円以上?)を入れていました。
某フットケア専門店で勧められて購入したそうなのですが、そのインソールの前足部の厚みが1.5mm。
WW880のシューズに元々入っているインソールの厚みは4~4.5mmなので、厚みが1.5mmのインソールだとシューズ内の空間が増えすぎてブカブカになり、靴の中で足が動きやすくなってしまいます。
また中足部~後足部に掛けても全体的に浅くなり、ヒールカップの位置も合わなくなるので、足と靴のフィット性が損なわれてしまいます。

某フットケアのお店の人には「つま先は空間がある方が良いから、薄いインソールの方が良い」と言われたそうですが・・・。
肉厚のある足で靴が窮屈になるのを避けるために少しだけ薄いインソールを入れるのなら分かるのですが、今回のお客さまは肉厚がない足で、薄いインソールだと靴ヒモを締めてもシューズ内に空間が余りすぎてブカブカな状態となっていました。
確かにシューズ内で足の趾(ゆび)は動かないとダメですが、約3mmという必要以上に薄いインソールが良いという意図とは・・・? 何かの理由があると思うので、気になるところです🤨
足に合った靴だとしても、入れ替えたインソールが薄すぎるとブカブカになって靴が緩くなり、逆に厚すぎると窮屈になったり踵が浅くなって踵と靴のヒールカップの位置が合わなくなる事もあるので、足と靴に適した厚みのインソールにするのが理想と考えています。
私自身はインソールを作る際、元々のインソールの厚みと足と靴の空間を考慮し、厚さの異なる素材から選択して足と靴とインソールがフィットするような厚みのインソールを作製しています✂️
因みに、私が作っているインソールの「シダス社」には既成タイプからカスタムタイプのインソールがあり、通販で入手できるモデルも沢山ラインナップされています。
ホームページ上ではそれぞれのモデルに「つま先の厚み:○○mm」などと記載されているので、ご自身で選んで購入する場合は、使用用途に合わせてモデルを選ぶだけでなく、つま先の厚みも考慮して選ぶようにして欲しいと思います✨
お読み頂きまして、ありがとうございましたm(_ _)m
シューフィッター
フットケアスペシャリスト
巻き爪ケア
オーダーメイド・インソール作製技術者
足楽(あしらく) 原 勇一郎
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