スニーカーでも足に負担がかかる場合があります
この画像のスニーカー。
一見したら、足に良いのか悪いのか分からないと思いますが、ヒールカウンターとシャンクが備わっていない、柔らかい靴なんです。
そして靴ヒモも足首に一番近い所も使われていない、「柔らかい」「軽い」「脱ぎ履きがらく」な靴。
何十㌔の体重を支える機能がなく、足と身体のバランスを崩しやすい靴とも言えます。
私の所に相談に来られるご新規のお客さまで、靴の着脱の際にきちんと靴ヒモを使っている方は…5%に満たないと思います。
過去に誰からも正しい靴の履き方を教えて貰った事がないので、正しい靴の履き方が出来ていない人が殆どなのは仕方がありません。
そこで、お客さまが靴ヒモのついた靴を持って来られた場合、足で違いを体感していただきます。
片方は今まで通りの靴ヒモがゆるい状態(脱ぎ履きがラクな状態)にして、もう片方は靴ヒモを正しい締め方(靴ヒモを解かないと脱げない状態)にして歩いていただくと、殆どの方が「靴ヒモを締めた靴の方が歩きやすい」と違いを体感されます。
”殆どの方が”という話しなのですが…
冒頭の画像の靴のようなヒールカウンターもシャンクもない靴だと、足の変形(外反母趾や扁平足)の度合いが強かったり、体重が重たかったりすると、靴ヒモを締めたとしても、歩きやすさの違いが分かりにくいようです。
極端な例えですが、体重が50キロの人と100キロの人とでは、足や靴への負担が大きく違ってくるので、体重が重たい人ほどしっかりした靴を選ぶべきなのかもしれません。
タイトルの答え
タイトルの答えですが、スニーカーだからと言っても、足に良いとは限りません。
シャンクとヒールカウンターがあって、正しい靴の履き方をしてこそ足に良い、と考えています。
私は足のトラブルに対して靴の機能面で靴の良し悪しを判断しているのですが、見た目重視で靴を選びたいお客さまも少なからずおられます。
・見た目を優先して靴を選ぶのか?
・足のトラブルを考慮して機能面に重きをおいて靴を選ぶのか?
その判別をするのはユーザーご自身となります。
インソールは効果的ではありますが、インソールの器となる靴の良し悪しも大切になってきます。
機能的に劣った靴で足のトラブルを引き起こしているなら、インソールを作るだけではなく、足や身体のアフターケアをしないと、足のトラブルを良くするのが難しくなります。
足のトラブルの度合いや体重などにもよって、インソールでは何ともならない事もあるので、靴を選ぶ時には「何を優先したいのか?」を考えて買うようにして欲しいと思います^^
もちろんTPOに応じた靴の履き分けをするのも大切で、靴の機能面ばかりを気にするのが良いとも限りません💡
先ほどにも述べましたが、体重が重たいと靴と足への負担も大きくなるので、靴の選び方・履き方・履き分け方と同時に、体重のコントールも大切なのかもしれません。
つまり運動と食事も大切…分かっちゃいるけど…と、ラーメンとパン好きな私は思うわけです😅
★見た目重視の靴でも、ヒールカウンターやシャンクがしっかりしている靴だと足への負担は少なくなるでしょう。それくらいヒールカウンターとシャンクは大切なのです⚠️
足のトラブルでお困りの方が一人でも減りますように。
お読み頂きまして、ありがとうございましたm(_ _)m
シューフィッター
フットケアスペシャリスト
巻き爪ケア
オーダーメイド・インソール作製技術者
足楽(あしらく) 原 勇一郎