靴にとって大切な機能は「ヒールカウンター」と「シャンク」

70代前半の女性が来店されたのですが、全体的に柔らかい靴を履いて来られました。

店頭にあるNBのウォーキングシューズを履いて頂くと、少し曲がりがちだった腰がスッと伸びたようで、「靴が軽く感じるし、安定感もあって歩きやすい!?」と驚かれていました。

何が違うかと言うと、歩くのにサポートしてくれる機能である「ヒールカウンター」「シャンク」が備わった靴だったからなのです。

目次

歩くのにサポートしてくれる靴の大切な機能は「ヒールカウンター」と「シャンク」

靴選びの際には「使用用途」「目的」に応じるのがポイントになります。

足をサポートするのを目的とした場合、
・ヒールカウンター
・シャンク

の2つの機能が備わった靴を選ぶのが良いでしょう。

ヒールカウンター

足の踵の骨を支える為に、靴のカカトの部位に「ヒールカウンター」と呼ばれる固い芯材が入っています。

これがあると踵が左右にブレずに真っ直ぐに保てて、歩くときに安定させくれます。

ヒールカウンターがないと足に過度の外反、内反などが起こって、O脚や扁平足になるリスクが高くなるので、一般的にはヒールカウンターのない靴はNGとされています。

また靴の踵を潰すような履き方は、靴としての大切な機能を壊すような事になるので、絶対にNG。

赤色の部位にヒールカウンターが備わっています
指で押して凹むようなのはヒールカウンターが備わっていません

シャンク

靴底の土踏まずの部位に入っている強化板を「シャンク」と呼びます。

金属製のプレートが入っている靴もあり、運動靴系は軽量化を図る為に硬い樹脂製のプレートなどが入っています。

シャンクが入っていると靴底の曲がる位置と指(趾)の付け根が一致し、足のアーチ部を支えて体重がかかっても靴底に歪みやねじれを防ぐ役割があるので、一般的にはシャンクのない靴はNGとされています。

またどの部位でも曲がらない靴も問題があるので要注意⚠️

赤色の部位に硬い素材のシャンクが備わっています
シャンクがあると靴の真ん中で曲がらなくて指の付け根で曲がるように設計されています
シャンクがないと靴の真ん中でも曲がります。

値段の安さや軽さを重視して靴を選ぶと・・・

ちなみに軽さ重視で、手に持った感覚で靴を選ぶと、このヒールカウンターとシャンクが備わっていない場合があります。

軽い靴が良い、と思われがちなのですが、安定感があってフィットした靴は軽く感じるので、実際に履いてどう感じるか?で判断するべきです。

安価な靴も、この大切なパーツが省かれている場合もあります。

靴が柔らかい方が良い場合もある?

さて、ランニング界隈ではひと昔前から、シャンクやヒールカウンターがある靴は「過保護で良くない」という考えもあるので、敢えて柔らかく作っている靴もあります。

『柔らかい靴はダメなんでしょう?』と思う方がいるかもしれませんが、靴としての特徴を理解して、適切な履き方・履き分け方をすると、柔らかい靴も良い靴になるのです。

その話はまたブログに書きたいと思います(^ ^)

足のトラブルでお困りの方が一人でも減りますように。

お読み頂きまして、ありがとうございましたm(_ _)m

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次