靴ヒモの通し方を変えて少しアレンジするだけで、足と靴のフィット性や履き心地が変わり、足のトラブルが回避される期待もできます。
今回は人気記事「アンダーラップ」と「オーバーラップ」に引き続き、靴ヒモを締めることによる圧迫感により「外反母趾が痛くなる」「甲が痛くなる」などの場合の対応の仕方を纏めてみたので参考にしてください。
靴ヒモを通す穴(アイレット)は○○する必要がない

「靴ヒモを通す穴」の事を「アイレット」と専門用語で言います。
今回の記事内では「アイレット」と言う単語を多用しているので覚えておいてください☝️
共通しているポイントは「全てのアイレットに靴ヒモを通す必要がない」という事です。
また下記で紹介する靴ヒモの通し方を「左右共に一緒にする必要」もありません。
例えば、右の靴だけ靴ヒモの通し方をアレンジして、左の靴は通常の靴ヒモの通し方のまま。などでも全然構いません。
外反母趾の部位が痛くなる場合
「外反母趾が痛くなる」と一括りにしていますが、「内反小趾」や「足の幅が極端に広い」など、靴の前足部の圧迫感がある場合にも対応できます。


こちらが通常の靴ヒモの通し方


こちらが「外反母趾が痛くなる」場合のアレンジした靴ヒモの通し方。
一番つま先の方のアイレット(○の部分)に靴ヒモを通していません。
これにより靴ヒモを締めた時に親ゆび(母趾)の付け根の圧迫感が回避され、甲周りのフィット性が向上されます。
この画像ではつま先から1番目のアイレットに靴ヒモを通していませんが、足の形状やアイレットの数によって変わるので、「つま先から2番目のアイレットを通さない」「つま先から1番目と2番目のアイレットを通さない」などになる場合もあります。
靴を履いた時に親ゆびの付け根(または子ゆびの付け根)が出っ張って圧迫感がある所に一番近いアイレットを外すのが良いで、状態に応じてアレンジしてみてください。
※上記にも記しましたが、左右の靴を一緒の靴ヒモの通し方にする必要性はありません。
足の甲が痛くなる場合
次にアンダーラップの靴ヒモの通し方をしても「足の甲が痛くなる」場合の靴ヒモの通し方で、2パターンの画像となります。


クロスさせずに真上のアイレットに通す


クロスさせる時に一つアイレットを飛ばしてその次のアイレットに靴ヒモを通す
いずれも甲の痛くなる部位のアイレットを外したり変えたりする事によって、甲の辺りの圧迫感を回避する事が出来るでしょう。
実は他にも対応の仕方があるのですが、これは実際に来られたお客さまにお伝えします。簡単な事なのですが、口頭で説明して実演すると30秒程で済むのですが、文章化してブログの記事にするのが難しい(面倒くさい)ので^^;
注意点&まとめ
以上となりますが、足と靴のサイズや幅が極端に合っていない場合はこのような靴ヒモの通し方のアレンジをしても対応できないので、可能な限りは足にフィットしたサイズと幅のシューズを選ぶようにして下さい。
またアイレットを1〜2つ外す事によって、靴ヒモを締めた時の安定性(固定力)が低下する事も考えられますが、快適性と天秤にかけてご自身の足と靴に合った靴ヒモの通し方を探すのが良いと考えています。
「靴は目的に応じて履き分ける・使い分けるべき」というのを基本として、靴ヒモを上手に活用する事によってシューズの履き心地や歩き心地、スポーツにおいてはパフォーマンス性にも影響を及ぼすほど変わるのですが、多くの人たちが靴ヒモそのものを活用していなかったり、靴ヒモのない靴を選んでしまっているのが残念・・・と常々思っています。
インソール作りを仕事をしている立場なので大きな声では言えませんが、インソールを作るのには💰が掛かりますが、クツヒモ ヲ ツカウノハ…タダ…なんですよね(^^;;
今回はいくつかの靴ヒモの通し方のアレンジ方法をまとめてみましたが、他にも何パターンもあります。また靴ヒモの素材や形状によっても足と靴のフィット性が異なってくるので、いずれ紹介したいと思います。(いつになるやら^^;)


お読み頂きまして、ありがとうございましたm(_ _)m
シューフィッター
フットケアスペシャリスト
巻き爪ケア
オーダーメイド・インソール作製技術者
足楽(あしらく) 原 勇一郎
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